これまで国際会議といえば 多くが予定調和で
ニコニコと笑顔で首脳らが握手するシーンばかり
だったのに ここにきて本音のぶつかり合いが
見られるようになりました 大和タケル
APECも米中の意見対立から大荒れの展開となりました
APEC、機能不全に 米中の非難合戦が激化
パプアニューギニアで開かれていた
アジア太平洋経済協力会議APECの首脳会議が
首脳宣言の採択断念に追い込まれた。
米国と中国の通商政策を巡る非難合戦が激化し、
首脳レベル間の協議でも歩み寄れなかった。
日経より一部抜粋
APEC首脳宣言、初の見送り
議長国パプアニューギニアの首脳は、
首脳宣言の採択断念の理由を「米中の対立で
文言調整が難航したため」と説明した
サンケイより一部抜粋
これだけでもかなり面白い 失礼 興味深い
展開なのに中国側が議長国パプアの部屋に
"乱入"したとの情報も入っています
APEC交渉中に中国が“圧力”行動
否定するもパプア側は「あった」
APECは、初めて首脳宣言採択を見送って
閉幕したが首脳宣言の文言をめぐり中国代表団が
議長国の大臣の執務室に強引に入り、交渉しようと
していたことが明らかになった。
パプアニューギニア外務省のスポークスマンによると、
中国代表団のメンバーは、首脳宣言をめぐる交渉が
続いていた17日、パプアの外務貿易相との面会を求め、
これを断られると、強引に執務室へ入ろうとしたため、
その後、警察官が配置されたという。
||‖|/王局長:ヽ Aiyo! 是蜚語蜚語蜚蜚語!
||‖/::_ノ八\_::\ 蜚語蜚語蜚語蜚語蜚語!
|| /:: ((・))::((・))::ヘ 蜚語蜚語伝聞無駄アル!!
|||::┏(__人__)┓::|
|| ::::|トェェイ| :::|
中国外務省・王国際経済局長
米中の対立だけでなく、中国の強引な外交運営が
表面化したことになる/houdoukyokuより一部抜粋
一帯一路に対抗する日米の役割分担
ABCの画像ですけど これペンスと近平が
ガンの飛ばし合いしてるでしょ
安倍ちゃんらは目線逸らしている
こうした中で ペンス副大統領がAPEC会議で、
中国の「一帯一路構想」を念頭に、主権を脅かすような
融資を受けてはならないと演説したことは重要でしょう
そして2018年初頭より 提唱されはじめていた
インフラ投資計画ですが 具体的な対抗策が
打ち出されました
その中で日本の役割分担も明確化してきました
米国 インド太平洋域に巨額投資
一帯一路追い越せ、米国がアジア投資戦略を強化
米国は、中国の一帯一路に対抗するため、
アジア地域への投資強化を狙った新戦略に着手した。
新法では、新たに創設された米国際開発金融公社
IDFCを通じて、600億ドル/約6兆8400億円の融資が可能。
既存プログラムを集約し、支出上限を現行機関の2倍に
引き上げると共に、プロジェクト株式取得の権限を付与。
投資案件の選択や指導に関する柔軟性を高めた。
米国は一帯一路について、中国が戦略的軍事的利益を
推進するための手段だとみている。トランプ政権関係者や
議員らは、中国が「債務の罠」を使って重要なインフラを
支配し、略奪的なやり方で借金まみれの国の自治権を
損なわせるとして警戒を隠さない。
IDFCに集約される米政府機関は日本とオーストラリアと
共同でインド太平洋地域のインフラ整備促進で合意して
同地域における安全保障上の連携を踏襲した格好だ。
勝手知ったるアジア 日本の役割
ODAを使い現在 改修の進むバングラのカチプール橋
日本は東南アジア向けのインフラ融資で豊富な経験を持つ。
安倍首相は2015年、向こう5年にアジアのインフラ整備に
1100億ドルを提供する考えを表明。日本は南アジアで
投資機会を探っており、バングラデシュなどに港湾や
橋建設のための資金提供など、取り組みを拡大している。
日本は「質の高いインフラ」を強調することで、
中国と差別化を図っているほか、より包括的な
インド太平洋戦略の一環との位置づけを強めている。
ただ、日本は引き続き、中国よりも投資先を絞っており、
多くの国には提供されていない。
WSJより一部抜粋
この記事にあるように 日本は投資先をそれなりに
限定していく方策をとっており、予算的にも
相手国への効果的にも 賢いやり方だと思えます
出遅れたアフリカにも注力
また中国はアフリカに大きな基盤を作っていますが
その一方で爪を伸ばしすぎた中共に対してアフリカの
諸国民らの反感もかなり高まってきています
※関連記事
日本が西アフリカ・ブルキナファソに支援
テロ対策や道路など質の高いインフラ整備や
同国の干ばつを受け、5億円規模の食糧援助を
実施し、農業の発展、水の確保に関しても支援する。
日本が巻き返すには よい時期に見えますし
アフリカへの支援増加も対一帯一路を踏まえた
世界戦略の一環といえるでしょう