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為替操作国認定とSPYチップ騒動 増加するチャイナリスク
一時的ですが世界同時株安が起こりました
反転もみられましたが この他にも経済上の話題で
気になることが二つあります 大和タケル
まず一つ目は ここにきて影響の大きい中国への
為替操作国認定の話が現実味を帯びてきました
週明けに発表する米財務省の為替報告書で
中国を為替操作国認定へ〜ウォール街は緊迫
ウォール街は、米財務省が今月発表する半期に
一度の為替報告書で、中国を 為替操作国に認定する
事態に備えている。
長期金利上昇が高リスク資産価格を既に圧迫する
中で、操作国認定となれば 米中両国の通商対立が
エスカレートすると警戒する。
人民元はこの半年間に対ドルで9%強下落し、
中国が意図的に通貨安を誘導して
いるとの臆測が浮上している点を踏まえると、
このシナリオ通りになる公算は 大きくないとしても
可能性はあると受け止められている。
bloombergより一部抜粋
為替操作国認定は米中間選挙でのアピールの
目玉のひとつになると言われています
ここで元の対ドルの動きを復習してみると
制裁関税で減少する輸出品の対抗策もあって
元安誘導しているとみられていますが
やはり ここのところ元安が進行しています
直近では 0.14まで元安となっています
一ドル何元かを表すチャート/下にいくほど元安ドル高
世界経済のネタ帳の表に数ヶ月分加筆してある
認定条件
対米商品収支黒字200億ドル超過
国内総生産(GDP)比3%を超える経常収支黒字
GDP比2%を超える外国為替市場でのドル買い越し
この3つが発動条件となります
逃げ場の無くなる中国
今後の動きとしては もし為替操作国認定がされたら
以下のようなフローチャートになるかと思われます
中国を為替操作国認定
↓
人民元切り上げ要求
↓
中国切り上げに従うyes→制裁関税効果UP/インフレ増大
no
↓
報復として30兆円分の制裁関税発動か
どちらにしても 中国にとっては痛みを伴うわけで
これまでとってきた米ドル連動のドルペッグ制への
見直しにもなっていくかもしれません
wsjによると次のアルゼンチンでのG20で
米中首脳会談が予定されているようなので
その前の発動はどうなのか? 注視されます
話題の中国製スパイチップ
更に気になるのは 米国のハイテク製品の多くに
中国製スパイチップがはいっているのではないか?
という疑惑です
●中国の工場で製造されたサーバ用のマザーボードに、
中国軍がバックドアとして利用することを狙った
超小型マイクロチップが密かに仕込まれ、Appleや
Amazonを含む米国企業約30社に納入されたサーバに
搭載されていたことが複数の関係者へのインタビューや
調査の結果明らかになった
●米国の大手通信企業が8月、改変されたハードウェアを
自社ネットワーク内で発見し、取り除いたという。
通信企業がデータセンターを調査した際、
Super Micro製サーバのイーサネットコネクタ部分に、
本来の設計にないチップが埋め込まれているのが
発見されたと伝えている。同社製サーバの
「異常な通信」を受け、現物を調べたところ、
改変されたハードウェアが見つかったという。
Bloombergより一部抜粋
この報道をアップルなどは否定するのに躍起になっています
報道側も否定肯定入り乱れていて とても興味深いんですが
あったとしても不思議ではないでしょう
懸念される中国の浸透
なぜなら 米国において中国スパイが逮捕されることが
頻発しているからです
ちょっと最後に軍事的観点から述べておきます
航空宇宙関連を狙った中国スパイ逮捕
米司法省は10日、米国の航空宇宙企業数社から
企業秘密を盗んだ疑いで中国国家安全省の
スパイが逮捕されたと明らかにした。
逮捕されたのはYanjun Xuと名乗る人物で、
GEアビエーションなどを含む複数の航空宇宙企業から
情報を盗んだ疑いが持たれている/ロイターより一部抜粋
前政権の過度な親中政策により 米軍内でも装備品に
多くの中国製が含まれていました
一時はブーツから 掲揚していた国旗やドローンに
到るまで中国製だったんです
イージス艦など米海軍艦艇が続けて衝突事故を起こした
ことがありましたが あれも一時はローレライ戦術
つまり航法装置に組み込まれていた中国チップに意図的に
誤った座標が送られて事故が起きたという説まで挙がりました
結局は人手不足からくる錬度低下によるとの結果が
発表になりましたが いまでも謎の残る事件です
そうした点を踏まえると 今回のアップル等のチップ騒動
あっても不思議ではないという意味もおわかりいただけると思います
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