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抗美(米)や人民戦争 過激で攻撃的な
スローガンの並び始めた中国の態度 

大和タケル

加熱する米中貿易紛争なんですが ここにきて
中共側の表現が "貿易戦,抗美,人民戦争"といった
まるで軍事面のような言葉が躍るようになってきました

(抗美は 美国/米国に抵抗し戦うという意味)
ここには中共の意識の変化が強く表れているようです

貿易紛争、「人民戦争」に変化
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中共政府は一時は大陸のメディアに「貿易戦争」と
いう言葉の使用を禁じていた

だがトランプ米大統領が追加関税賦課を再び発表した
ことでこれが変わり、最近は再びこの表現が多用される
ようになった。

さらに中共メディアは、結束して外圧に抵抗するよう
国民に呼び掛ける論説記事を盛んに配信。

環球時報が掲載した論説で、米中貿易紛争は
「人民戦争」であり、中国全体への脅威と論じた。
人民戦争という言葉は日中戦争時に毛沢東が用いた

国営メディアはこれまでのところ、尖閣諸島を巡る
2012年の日中対立時に見られた反日感情のように、
愛国心が過度に高まらないよう抑制を図っており、
今もメディアは米国全体ではなく米政府への批判に
焦点を絞っている。
Bloomberg/"Trade War" Back Onより抜粋

こうした動きは中共指導部の言動にも
はっきりと表れています

「(国民は)新たな長い行進に備えよう」
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毛かぶれのようなので 階級章の無い頃の
PLA兵士にしてみましたよ 

中国の習近平主席は国民に対し「新たな長い行進」
に備えるよう求め、共産党が1934─36年に
国民党軍から逃れて行軍した「長征」を想起させた。 

習氏は貿易戦争と直接関連付けることはしなかったが、
市場アナリストはこの発言を、中国政府が対米摩擦の
長期化に身構えていることを示すシグナルと捉えた。 
reutersより一部抜粋

この習発言に見られるように 大陸は愛国主義を
訴える論調に変化しており 中には朝鮮戦争当時の
プロパー映画を流す極端なケースも現れています

中国で「抗美/米」スローガン 
指導部が米国への対抗と愛国を国民に呼びかけ
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国営中央テレビ/CCTVは3日連続で朝鮮戦争を
題材にした映画を放映している。予定の番組を
変更し、視聴者の多い夜のゴールデンタイムに流す。
共産党中央宣伝部の指示だとされる。

朝鮮戦争で中国は「抗美援朝」のスローガンを掲げ
米国に対抗して義勇軍を派遣し北朝鮮を支援した






貿易戦争の激化をにらんで国民の団結を狙うが、
反米感情が過熱すれば指導部すら制御不能になる
リスクと隣り合わせだ。

中共系メディアもヒートアップ
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人民日報では「米国は自らの名誉を傷つけ、
米中貿易交渉をひどく邪魔している」という
評論を1面に載せた。
国営新華社も対米批判を連日展開する。

また人民日報は「中国企業と外資の技術協力は、
自ら望んで結んだ契約だ」と技術移転の
強制を否定する論評を載せ主張を協議前まで
逆戻りさせた格好だ/日経より一部抜粋

やはり こういう動きになってきましたね
もともと"軍 政 経"は不可分です

どれかひとつだけ取り上げて その国を論じても
"群盲象を評す"の言葉通り 正しい実態を掴めません

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Massacre of the 303 Highlands

軍事関連は自分の十八番ですが ちなみに朝鮮戦争
では303高地の虐殺というのがありました
これは大邱攻防戦の時に捕虜になった米第1騎兵師団の
50名程度の兵士らが後ろ手に縛られたまま射殺された
ものです

戦況が不利な方ほど 声高に叫ぶ
それから これまでの多くの戦で戦況が
苦しい国ほど 極端なスローガンを掲げたり
プロパーを展開するケースがみられます

実際 中国側はもう米国債放出に手をつけています

中国の米国債保有量低下
米財務省によると、中国の3月の米国債保有額は
1兆1205億ドル/約120兆円と2017年3月以来、
2年ぶりの少なさになった。
米国債を2番目に持つ国は日本で1兆781億ドル。
差は424億ドルと、年内の逆転も視野に入る。
仮に日本が上回れば17年5月以来となる。 

また相互に制裁する関税も第三ラウンドでは
米国側の1/3以下の額でしかありませんでした
しかも米側は更に33兆ドル分の制裁を残しています

中国発米向け海上コンテナ輸送
3カ月連続で減少 

2割のシェアをもつ「家具類」が前年同月比3.5%減
「履物」は11.8%減、「自動車関連」は11.6%減となった 

こうした中で 中国はレアアース輸出禁止で圧力を
かけるといってますが 2012年に日本でさえ依存度を
下げることで乗り切れたレアアース禁輸を米国が
突破できないとはとても思えません

強まるファーウェイ包囲を含めて 中共のスローガンが
1オクターブ高くなるのも そうした戦況があるからに
他なりません



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