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◇強まる対中規制】通販ピンドォドォ悪質市場認定 アイシン子会社も監視リスト入りへ
米中経済紛争とその交渉が続く中で
中国の製造 通販など様々なルートに
監視や規制の強化が行われています 大和タケル
米通商代表部、中国サイトの
ピン多多を「悪質市場」に追加
米通商代表部は貿易相手の知的財産権保護状況の
年次審査結果を公表し中国電子商取引サイト大手、
ピン多多/ピンドォドォを知的財産権を侵害する
「悪質な市場」リストに加えた。
アリババグループホールディング傘下で
中国最大の電子商取引サイト、淘宝網/タオバオを
リストに残し、中国も「優先監視国」に据え置いた。
reuters.comより一部抜粋
中国のeコマースも大陸No2の京東が物流部門を
中心に大規模リストラを計画したり
トップのアリババも 独身の日イベの伸び率が
大幅に悪化するなども鈍化の様相ですが
さらにこうした 監視や規制の動きが
その鈍化に拍車をかけそうです
そして 製造部門にも新たに監視リスト入り
企業が増えて 様々な製品に影響が出そうです
米、貿易取引の要注意リストに50組織追加
日本自動車部品中国子会社も
米商務部は、貿易の要注意リスト50を追加した
新たに加えられた50組織のうち7割超にあたる
37組織は中国の企業と大学が占める。
リストには、日本の自動車部品メーカー・
アイシン精機の中国子会社、愛信/南通汽車
技術中心有限公司。
ハイエンドスクリーン技術特許を持つ
北京バイスペース液晶材料技術有限公司
も含まれた
ひとたび要注意リスト入りすれば、商務部は
取引自体を停止はさせないが、契約審査を厳格化する。
このため、リスト入りした企業とは製品販売や
設備提供に、新たな申請を得なければならない。
例えば、以前に取り扱っていた製品を修理をする際
その時点で取引企業が要注意リストに入っていれば、
部品調達には新たな手続きや許可が必要となる。
米商務省ウルフ上級部長
「トラブルを避けるために一部業者は禁輸措置になる。
実質的な効果は、法的効果より大きい」と述べた。
既に影響が現れる
半導体チップ材料供給では 世界的に大手の
アプライドマテリアルズはLEDチップ製造
中国最大の三安光電子化工業と取引を中止した。
三安光電は米政府からの米企業に対する
取引の注意勧告の組織リストに入っている。
アプライドマテリアルズは未確認リストに
指定された会社との取引に関わる社員全員に
「直ちに、現在の取引を保留しプロジェクトの
配達と取引を停止する」と通知した。
通知は、規則を守らなければ、米国通商法に
重大な違反を犯す危険があると警告している。
日経アジアレビュー/大紀元等より抜粋
このアプライドマテリアルズは世界17ヵ国、
93拠点を持ち 社員数は約21,000人
売上高173億ドルの半導体業界大手です
サプライを分かりやすく チャートにしました
三安光電工/パーツ製造下請け
3社の中国企業が未確認リスト入り
↓
半導体製造装置
アプライドマテリアルズ
↓
導入企業
インテル サムソンなど
この大手でさえ リスト入りした中国企業を
直ちに取引停止にしました
アイシン関連も重大だ
また注目されるのはアイシンの子会社
愛信/南通汽車技術中心有限公司でしょう
この愛信/南通汽車技術は江蘇省南通市の
経済開発区にある研究開発法人でアイシンの
大きな中国投資の企業です
中国向け自動車部品の設計や評価,
技術動向調査等が表記されていますが
その規模は相当に大きく2016年に建屋だけで
1万1400㎡の新社屋が完成したばかりでした
この愛信/南通汽車のリスト入りで取引に
米国の許可が必要となり それに反すれば
通商法違反による罰則の可能性もあります
アプライドマテリアルズのほうはさっそく
取引停止に踏み切りました
製品取引だけや合弁等ならパートナーを
替えることもできるでしょうがアイシンの
場合は 子会社なのでそうもいかないでしょう
そこから調達できないとなると大陸戦略に
とって大きな齟齬となりかねません
ちなみに親会社のアイシン精機のトップは
トヨタ初代会長の長男 豊田幹司郎会長です
ちょっとトヨタも大陸に入れ込みすぎてるのかな
という印象ですが 最後に少し日米交渉について
触れて終わります
こちらもタフな交渉になりそうですが
ひとついえるのは自動車に関しては日本は
既に関税0ですから この条件でアメ車が
売れない理由は自分の胸に聞けとしか
いいようがないでしょう
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