交渉の続いていた米中貿易紛争ですが
ここのところ 交渉成立近しという楽観論も
流れていたんですが 晴天の霹靂
25%関税引き上げ発言が飛び出しました
大和タケル
トランプ大統領、関税25%へ引き上げ
ツイッターで表明
トランプ米大統領は中国からの輸入品2000億ドル
(約22兆円)相当に対する追加関税を10日に
10%から25%へ引き上げるとツイッターで表明した。
8日からワシントンで再開されるのを前に、
中国に譲歩を促す狙いがあるとみられる。
「中国との貿易交渉は続いているがあまりに遅い。
彼らが再交渉しようとしているからだ。ダメだ!」
両国は昨年12月から中国の貿易慣行是正に向けた
本格交渉を開始。今年3月1日の期限を延長して
妥協点を探っている。大統領は「中国が再交渉しようと
試みており、遅過ぎる。そうはさせない!」と訴え
、残るすべての輸入品にも制裁を科す構えを示した。
米国は、今回の閣僚級協議で合意の大枠を固め、
最終決着を目指す首脳会談につなげたい意向だ。
米国が追加関税を引き上げれば、中国が報復し、
「貿易戦争」が激化するのは必至。
大統領は、さらに3250億ドル相当に25%の
追加関税を「間もなく」発動するとけん制した。
時事より一部抜粋
追記
関税UPの知らせは日本政府にも届いていたことがわかりました
トランプ米大統領が6日夜の安倍晋三首相との電話協議で、
中国の知的財産権侵害などを理由にした中国製品への
関税上げ方針を伝達していたことが分かった。
「今月10日から現在の10%から25%に引き上げる」と伝えた。
状況が改善しなければ、現在関税を課していない中国製品にも
引き上げ措置をとる意向も示した。日本政府関係者が明らかにした。
日経より
この3250億ドル相当は米国の対中貿易の半分です
これまでに半分は制裁関税の処置が断続的に
行われており 半分が残されてる状態(10%課税)で
交渉が進められてきました それが25%に引き上げられる
というわけです
その意味でも 三月までの執行猶予が終わって
なを状況が解決していない以上 この25%の
報復関税の発動はやむを得ないといえるでしょう
この発言を受けて 中国側もさっそく態度を
硬化しています
中国、閣僚協議の取り消し検討
関税引上発言を受けて)中国側はワシントンで
予定する閣僚級の米中貿易協議を取り消す検討を
していると報じた。/WSJより一部抜粋
相殺の報復は通用しない
一方で中国側は 発言通りにこの報復関税25%が
発動されても 反撃はあまりできません
中共がどんなに強がっても状況は不利です
なぜなら 今回の25%は米側が超過している
分で中国側が逆に報復関税をかけられるものは
もうほとんど残っていないからです
例えば 大豆も報復関税対象となり
米国からは買わないとつっぱりましたが
絶対量が不足しており ロシアなどから
必死にかき集めている状況です
つまり 同額をレイズ/Raiseすることは
中国には もう無理になってきています
こうした影響はすぐに 株式等に現れています
トランプ発言受け
中国・香港株急落 人民元も下落
上海総合指数の五日間の値動きチャート
トランプ米大統領が対中関税の引き上げを表明したことを
受け、6日の中国本土や香港の株式市場は急落した。
上海総合指数の下落率は一時4%に迫り、取引時間中では
2カ月ぶりの安値を付けた。香港ハンセン指数や、
海外で取引されているオフショア人民元も大きく値を下げた。
●上海総合指数は3000の大台を割り込んだ。
上海、深圳両市場では上場銘柄の9割超が下落する全面安
ZTEの五日間の値動きチャート
●通信大手、中興通訊/ZTEの下落率は一時9%を超える
ハイテク分野における個別企業への悪影響を懸念する声も
●中国ネット大手のテンセントや長江和記実業
/CKハチソンなど主力銘柄が軒並み下げた
● 人民元も下落
香港外国為替市場では中国本土以外で取引される
オフショア人民元が1ドル=6.82元台まで下落した
日経より一部抜粋
ドル円急落 対中国追加関税実施示唆
週明け、連休最終日のオセアニア市場でドル円は急落。
一時110.54と3/29以来約2ヵ月ぶりの円高水準をつけ、
東京時間7:00現在も110.70レベルの円高値圏での取引です。
ISM非製造業指数の低迷でドル円は111.10近辺まで
下押しして越週し、ドル円の地合いは悪化していました。
そこに、昨夜遅くトランプ大統領が米中貿易交渉の
遅れへの不満から、保留していた2,000億ドル相当の
中国からの輸入品に対する関税の10%から25%への
引き上げを今週金曜に実施、更に3,250億ドルの
非課税部分についてまもなく25%課税するとツイッター
で示唆しました
トランプ大統領のツイートが交渉進展を促すための
戦略なのか、既に決定事項なのかは現段階では
判然としませんが、比較的楽観ムードだった
米中貿易交渉の突然の「決裂」の可能性の衝撃は
小さくありません。/fx-rashinban.comより抜粋
本質的には 知財や特許などの攻防
今回の貿易紛争 短期的には輸入超過や雇用などの
面があることはもちろんです
ですが本当のバトルは中国の知的財産侵害や
他国や他社を平気でスパイしたり 多額の資金集中で
特許を押さえる中国のやり口に対する防衛なわけです
実際 5Gの命運を賭けたファーウェイの扱いに関して
米国とドイツなどの欧州各国との対応は少しづつ
バラつきを見せはじめており ひいては国防政策にも
影響を与えかねない状況になってきました
その意味では経済面だけを見ていると見誤ります
ともかく半島情勢も含めて この貿易紛争の
推移からも目が離せない状況となってきました
∧_∧
(`・ω・´)彡check it out!!
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