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米中貿易紛争5000億ドルも視野へ 更に通貨方面にも戦線拡大か!
第三弾として2000億ドル相当の追加関税と
言っていた米政権が一挙に5000億ドル規模という
巨額に引き上げてきました 大和タケル
米大統領「中国からの全輸入品に関税用意
あまりに長く中国に利用され続けてきた」
トランプ大統領は、米国に輸入される中国製品
5000億ドル/約56兆2000億円相当に追加関税をかける
「用意がある」と発言した。
発言内容
「私は政治のためにこれをやっているわけではない。
わが国にとって正しいことをするためにやっているのだ
米国はいいように利用されており、私はそれが気に入らない」
トランプ大統領は今月、中国製品340億ドル相当に
25％の関税を発動させ、さらに160億ドル相当への
関税賦課を計画中で10％の関税を課す2000億ドル相当の
中国製品のリストも発表しており、早ければ来月にも
発効する可能性がある。
中国も第一陣の関税に対し同額の米製品に関税賦課で
報復、米国側のいかなる追加行動に対しても報復措置を
とると表明している。言及された5000億ドルは米国が昨年
輸入した中国品総額に近いＣＮＢＣ/ロイターより一部抜粋
輸入した中国品総額に近いＣＮＢＣ/ロイターより一部抜粋
米側は制裁拡大発言の他に WTO提訴など
矢継ぎ早に手を打ってきています
米が中国などWTO提訴
鉄鋼輸入制限の報復関税
鉄鋼輸入制限の報復関税
ライトハイザーUSTR代表
米通商代表部は米国が発動した鉄鋼とアルミニウムに
高関税を課す輸入制限を巡り、中国やEUなど5カ国の
報復関税は不当として、世界貿易機関への提訴手続きを
始めたと発表した。
5カ国・地域にはカナダ、メキシコ、トルコも含まれ、
米側は報復措置に一歩も引かない強硬な姿勢を鮮明にした。
共同より一部抜粋
また これだけに止まらず通貨方面にも
戦線が拡大しようとしています
通貨戦争の様相 米財務長官が
トランプ大統領に続き中国を名指し批判
相次ぐ為替への発言
トランプ米大統領
「通貨と金利を不当に低い水準に操作してきた」
と中国、欧州連合（ＥＵ）を批判。
と中国、欧州連合（ＥＵ）を批判。
ムニューシン財務長官
「中国が為替を操作しているかどうか注視している」
為替ストラテジストも通貨戦争が
始まったとの見方を示す
「本当のリスクは、世界貿易と通貨の協調が幅広く
崩れ始めていることであり、これは良いことにはならない。
トランプ大統領のここ24時間の発言がリスクを
貿易戦争から通貨戦争へとシフトさせていることは確かだ」
イェンス・ノルドビグ氏
「アジアの中銀は当初、通貨安を介入によって
阻止しようとするだろう。しかしその後、
介入から手を引くと予想する。
私の考えでは向こう６カ月で最も通貨安となり
得るのはアジアの新興国だ」と述べた。
国際金融協会チーフエコノミスト
ロビン・ブルックス氏
Bloomberg より一部抜粋
こうした一連の動きに対して 中国側は
反撃こそ口にしていますが具体的内容に
乏しい状況です
乏しい状況です
そうしたこともあってか市場では米買い中売りの
方向に傾いています
株・通貨「米国買い・中国売り」鮮明に
「米国買い・中国売り」の動きが金融市場で強まっている。
米中貿易摩擦が強まるなか、景気動向の違いなどから
「米国は有利な立場で、中国は譲歩せざるを得ないのでは」
との見方が強まっているためだ。
上海総合の半年間のチャート/ヤフーファイナンスより
市場では米中の乖離が6月に入ったあたりから
鮮明になっている。
5月末比で米ダウ工業株30種平均は3%上昇。
一方、上海総合指数は9%下落し、7月上旬には
約2年4カ月ぶりの水準まで下落した。
米ドルは通貨の総合的な実力を示す名目実効レートで
みて5月末比で約1.5%上昇。中国人民元は4%強下落し
株・通貨ともに米中で強弱が分かれている。
日経より一部抜粋
シカゴ大豆先物日分足 半年分
大豆は一時の下落から上値に転じつつあります
米側の制裁が中国の経済成長率に与える
影響も予想が出ていました
対中制裁の影響
500億ドル（5兆6000億円）分の中国製品への
25%の追加関税
↓
中国の経済成長率を0.1ポイント下押し
2000億ドル相当の中国製品に10%の追加関税
↓
中国の経済成長率0.3ポイント下押し
米モルガンスタンレーによる試算
更に冒頭の5000億ドル相当となれば2.5倍ですから
この試算に単純に当て嵌めれば中国の経済成長率
は0.75ポイントの下押しとなるでしょう
いずれにしても中国側の対応が気になりますが
どうも俯きかげんのようです
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